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歯科コラム

悪い歯並びは親からの遺伝?日常生活で気を付ける習慣4選!

「歯並びは遺伝するの?」

歯並びが悪いことでお悩みの方のなかには、親からの遺伝なのではないかと疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
確かに遺伝が原因の場合もありますが、日頃の生活習慣の影響で歯並びが悪くなるケースもあります。
本記事では、歯並びの原因について解説しながら、生活で気を付ける習慣を4つご紹介しています。
自身の歯並びについてお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

1. 歯並びが遺伝する確率は?

歯並びに遺伝が影響する割合は、一般的に3割程度と言われています。
遺伝するのは歯並びではなく骨格ですから、骨格の遺伝が歯並びに影響していると考えるとわかりやすいのではないでしょうか。

その他7割は、生活習慣による後天的なものが原因です。
歯並びの悪さは、遺伝よりも後天的な生活の要因が強くなっています。

2. 親から遺伝子しやすい歯並びの種類

遺伝が歯並びに影響するのは3割程度と言われていますが、自分の歯並びが親から遺伝したのでは?と不安になっている方もいるでしょう。

ここからは、遺伝が原因で歯並びが悪くなっている症状を4つご紹介します。
自分の歯並びが子どもに遺伝するのでは?と心配している方も、ぜひご覧ください。

2-1. 出っ歯(上顎前突)

出っ歯(上顎突出)は、日本人に多い不正咬合です。
上の顎の骨が前に突き出ていたり、前歯が傾いて生えていたりする症状を指します。

出っ歯は遺伝も原因の1つですが、成長過程で前歯を指で押す癖が原因のこともあります。
指・舌・スプーンなどで前歯を押す癖がある方は、気付いたらストップするようにしていきましょう。

2-2. 受け口・しゃくれ(下顎前突・反対咬合)

出っ歯とは反対に、下顎が上顎より出ている症状を受け口・しゃくれ(下顎前突・反対咬合)と呼びます。
受け口・しゃくれは骨格の問題なので、遺伝の影響が大きな割合を占めます。

2-3. 乱食い歯・八重歯

俗に「ガチャ歯」と呼ばれる乱食い歯は、日本人に最も多い不正咬合です。
顎が小さいため、歯が生えるスペースが十分確保できない状態で、歯が無理矢理生えたために起こります。

八重歯も乱食い歯の一種です。
乱食い歯は歯が重なり合っているため歯みがきが難しく、虫歯や歯周病リスクが高いので、なるべく早く治療するのがよいでしょう。

2-4. すきっ歯

意外に思われるかもしれませんが、すきっ歯も不正咬合です。
すきっ歯は、顎自体が大きい・顎の大きさに比べて歯が小さい場合に歯と歯のすき間があくことで起こります。

すきっ歯は噛み合わせに影響するので、偏食がちになったり、発音にも影響が出たりする可能性が高いです。

3. 歯並びが悪いときの遺伝以外の原因とは?

ここからは、歯並びの7割を占める、遺伝「以外」の後天的な原因をご紹介します。
つい癖でしてしまっている行動があれば、少しずつ直していきましょう。

3-1. 頬杖をつく

頬杖は歯並びに影響します。
頬杖をつくことで、頭の重さが顎にかかるためです。

両方の頬杖をついた場合でも、下の顎が後ろに下がります。
また、片方の手で頬杖をついた場合、顎の形や歯並びが左右非対称になるばかりか、歯並びが内側にずれるので、歯並びが悪化する原因となります。

頬杖によって下顎が成長異常になると、顎の骨を切るような、大掛かりな手術が必要になるかもしれません。
頬杖の習慣があれば、今からでもやめる努力をしましょう。

3-2. 指しゃぶり・爪噛み

指しゃぶりは、上顎の歯列が狭くなる「狭窄歯列弓」や出っ歯の原因となります。
指を上顎の天井(口蓋)に押し付けながら吸う動作だからです。

指しゃぶりでは、指をチューチューと吸うことで口の中の圧力が高くなり、上顎の歯列が狭くなります。
もしお子さんが指しゃぶりをしていた場合、3歳を過ぎたら様子を注意深く観察し、歯科医や小児科医に相談するとよいでしょう。

3-3. 前かがみで食べる

前かがみで食べると、奥歯を使わず前歯だけで噛みちぎる癖がつきます。
その結果、奥歯付近に食べ物を運ぶ癖ができにくく、奥歯でものを噛まないため、顎が十分に発達できません。

前かがみの食事姿勢は、乱食い歯の原因になるだけでなく、クチャクチャ食べの原因にもなるので、食事の姿勢に気を付けましょう。
また、かたい食べ物も適宜取り入れるのがおすすめです。

3-4. やわらかいものばかり食べる

やわらかい食べ物は、噛まなくても簡単に食べられるので、顎が発達しにくくなります。
子どもが良く食べるからといってやわらかい食事ばかりを与えていると、咀嚼だけでなく飲み込む力にも悪影響が出ます。

かたくて食べにくいものをあえて食べるのも、良い歯並びを作る1つの方法です。

4. 遺伝による歯並びを整えるには?

後天的な原因に心当たりがないのに、歯並びが悪いのは、遺伝によるものかもしれません。
ここからは遺伝してしまった悪い歯並びを改善する方法を2つご紹介します。

4-1. 口周りの筋肉をきたえる

1つ目の方法は「口周りの筋肉をきたえる」ことです。
舌と唇の力加減が同じくらいになるように常に意識して生活しましょう。

口周りの筋肉をきたえるのに有効なのが「あいうべ体操」です。
あいうべ体操は、その名の通り口を大きく開けて「あ」「い」「う」「べ」と言うことで、手軽に舌・口周りの筋肉をきたえられます。
口呼吸の改善にもおすすめです。

4-2. 歯列矯正をする

大人になってしまってから、遺伝による悪い歯並びを自力で改善するのは難しいかもしれません。
この場合、確実に歯並びを治すためには歯列矯正がおすすめです。
歯列矯正は費用と期間がかかりますが、見た目だけでなく、噛み合わせの悪さによる体調不良も改善できます。

5. まとめ

歯並びの遺伝割合は3割程度で、残りの7割は後天的な生活習慣によるものです。
とはいえ、歯並びが悪くなる生活習慣を送ったまま大人になった方もいるでしょう。

大人からできる歯列矯正には、歯科クリニックで行う歯列矯正以外にも、審美歯科で受けるセラミック矯正という選択肢もあります。
歯並びがコンプレックスになっている方は、矯正歯科・審美歯科それぞれでカウンセリングを受けてみるのがおすすめです。
歯並びについてお悩みの方は、四日市くぼた歯科・矯正歯科まで、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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