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歯科コラム

ワイヤー矯正は痛い?痛みの種類や対処法について歯科医師が解説

こんにちは。
三重県四日市の歯医者【四日市くぼた歯科・矯正歯科】です。

「歯列矯正には興味があるけれど、ワイヤー矯正の痛みが不安」という方もいらっしゃるでしょう。
そこで本コラムでは、ワイヤー矯正の特徴や痛みの種類、痛みがあったときの対処法について解説します。

ワイヤー矯正とは

ワイヤー矯正では、「ブラケット」と呼ばれる矯正装置を装着します。
ブラケットには、金属製・セラミック製・プラスチック製の3種類があり、それぞれ装着方法や特徴が異なります。
まずは、それぞれの装着方法と特徴をご紹介します。

金属製ブラケット

医療用のステンレスを用いて作られた金属製ブラケットは、耐久性に優れており、主に強い力が加わる奥歯に使用されます。
しかし、耐久性が優れているというメリットがある反面、装着していることが目立ちやすいといったデメリットもあります。
「歯列矯正していることが周囲に分かってしまうのは恥ずかしい」といった方には、金属製ブラケットは不向きでしょう。

セラミック製ブラケット

セラミック製ブラケットとは、半透明のセラミック素材を使用したブラケットを言います。
「金属製ブラケットよりも装着していることが目立ちにくい」「金属アレルギーでも装着できる」といったメリットがある反面、金属製ブラケットと比較すると強度が弱く、割れる恐れがあります。

また、カレーなど着色料が使用されている食事をした際に、着色してしまう可能性もあります。

プラスチック製ブラケット

プラスチック製ブラケットは透明なので、装着していることが目立ちにくいといった特徴があります。
ただし、強度を高めるために少し厚みがある作りになっており、違和感を覚える方もいらっしゃるでしょう。
さらに、長期間装着していたり、着色しやすい食事を摂ったりすると、変色する恐れがあります。

ワイヤー矯正の痛みの種類

ワイヤー矯正の痛みの種類は、大きく分けて次の3種類が挙げられます。

  • ・歯の位置を調整する際の痛み
  • ・矯正装置が粘膜に当たることによる痛み
  • ・矯正中に食べ物を噛む際の痛み

それぞれ、痛みの特徴や痛みが続く期間についてお伝えします。

歯の位置を調整する際の痛み

歯列矯正は、歯に圧力をかけて、歯を正しい位置に動かします。
それに伴い、矯正装置を装着して初日は強い痛みを感じますが、一般的に装着から2〜3日程度経過すると徐々に痛みや圧迫感は和らぎます。
矯正装置の装着から数日間は、鎮痛剤を服用するなどして、痛みが軽減するのを待ちましょう。

ただし、矯正装置を装着して数日経過しても我慢できないような痛みが続く場合は、ワイヤーの力が強いか、器具そのものが合っていない恐れがあるので、歯科医院に相談しましょう。

矯正装置が粘膜に当たることによる痛み

矯正装置が粘膜に当たることも、ワイヤー矯正の痛みの原因として挙げられます。
症状が悪化すると口内炎を発症する恐れもあるので、矯正装置が舌や口の内側に接触している場合は、なるべく早く歯科医院で診察してもらいましょう。

矯正中に食べ物を噛む際の痛み

歯列矯正の際、「物を食べると痛い」と感じる方もいます。
特に、硬い食材を食べると歯に圧力がかかり、痛みを助長するので、肉などよく噛む必要がある食べ物は避けたほうがいいでしょう。

痛みが起きたときの対処法

ワイヤー矯正で痛みが生じたときの対処法を解説します。

歯科医院での対処法

「口の内側に矯正装置が当たって痛い」「矯正装置が唇に当たって違和感を覚える」という方には、矯正用ワックスの使用がおすすめです。
矯正用ワックスは粘土状の素材でできており、粘膜が当たっているブラケットに密着させて使用します。
歯垢がついた状態だとワックスがつきにくいので、歯磨き後に使用しましょう。

また、矯正装置のワイヤーにより、舌や口の内部が傷ついている場合は、ワイヤーを切断することも可能です。
装着後、数日経過しても痛みが緩和しない場合は、歯科医院に相談しましょう。

自宅でできる対処法

矯正装置の装着後、強い痛みが伴う場合は、鎮痛剤を服用しても構いません。
ただし、鎮痛剤には副作用があるので、妊娠中の方や授乳中の方が使用する際には、使用方法を確認することが大切です。
また、患部の炎症を抑えるには、氷などで冷やす方法も効果的です。

なお、矯正装置の装着中は、硬い食材を食べると痛みを助長する恐れがありますが、調理方法を工夫することで食材を限定せずに食事が楽しめます。
歯科矯正している期間は、柔らかく煮込んだり、細かく切ってから調理したり、調理方法を工夫してみてください。

痛みが不安な方は「インビザライン」による矯正がおすすめ

「ワイヤー矯正の痛みが不安」という方は、マウスピースによる矯正方法「インビザライン」がおすすめです。
マウスピースは透明なので目立ちにくいといったメリットだけではなく、「他の矯正治療に比べて痛みが少ない」「粘膜や歯茎を傷つけることがない」といったメリットもあります。

ただし、自分で取り外しができる反面、あらかじめ決められた装着時間をきちんと守らなければ、期待しているような効果は得られません。
インビザラインによる歯列矯正を行う場合は、きちんと使用方法を守りましょう。
なお、歯並びの状態によっては、インビザラインでの改善が難しいケースもあります。

まとめ:歯の矯正治療を検討中の方は歯科医院へご相談ください

ここまで、ワイヤー矯正の痛みや対処法について解説してきました。
今回の内容を改めてまとめます。

  • ・ワイヤー矯正には、金属製ブラケット、セラミック製ブラケット、プラスチック製ブラケットの3種類がある
  • ・ワイヤー矯正の痛みには、主に「歯の位置が調整される際の痛み」「矯正装置が粘膜に当たる際の痛み」「矯正中に食べ物を噛む際の痛み」がある
  • ・ワイヤー矯正による歯列矯正が不安な方はインビザラインによる矯正がおすすめ

少しでも痛みへの不安を解消して歯の矯正を行うためには、信頼できる歯科医院へ相談することが大切です。

四日市くぼた歯科・矯正歯科では、無料カウンセリングから矯正治療、治療後のアフターケアまで徹底し、一人ひとりに合った治療方法を提案いたします。
また、矯正歯科治療担当医が対応するので、安心して治療を受けていただけます。
歯列矯正で気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。

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