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歯科コラム

歯が削れてしまう!?食いしばり用のマウスピースが逆効果になるケースとは

食いしばりでお悩みの方には、食いしばり用マウスピースの装着がおすすめです。
「ナイトガード」とも呼ばれ、寝ている間の食いしばりによってかかる歯への負担を軽くします。

しかし、マウスピースによっては逆効果になることがあります。
では、どんな場合に逆効果になってしまうのでしょうか?

この記事では食いしばり用マウスピースのメリットとデメリットを解説したうえで、逆効果になるケースについてご紹介します。

食いしばり用マウスピースを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

食いしばり用のマウスピースのメリット

マウスピースは、主に歯の保護に役立ちます。
そのほかにも、口腔内の詰め物や被せ物の保護や歯の位置のずれ防止にもなることがメリットです。

歯のすり減りを防止できる

食いしばりや歯ぎしりで、歯がすり減ってしまうことも多いです。
しかし、マウスピースを付けると歯が保護されるため、歯のすり減りを防止できます。

口腔内の詰め物や被せ物を保護できる

虫歯の治療で詰め物や銀歯などの被せ物をしている人もいますが、食いしばりによる負担で破損することがあります。
しかし、マウスピースをすると歯が直接当たらないため、食いしばりによる負担から詰め物や被せ物を保護できます。

歯や歯根への負担が減らせる

マウスピースを付けると歯と歯で直接圧力をかけることがなくなるため、歯や歯根への負担を減らせます。

食いしばりが強い場合、知らないうちに歯や歯根に圧力がかかり負担になっていることがあります。
強い負担がかかれば炎症が起こることもあるため、食いしばりが強い人はマウスピースの装着がおすすめです。

歯の位置のずれを防止できる

マウスピースを装着すれば、歯が動くのを防止できます。
また、歯と歯の隙間も開きにくくなる効果があるのもメリットです。
食いしばりが続いて歯が動き、間隔が開くのを防止できます。

食いしばり用マウスピースのデメリット

食いしばり用マウスピースのデメリットは、費用やメンテナンスが必要であること、装着時に違和感があることです。
また、歯ぎしり自体をなくすことができない点もデメリットといえるでしょう。

費用がかかる

食いしばり用マウスピースは保険適用内ですが、3,000~6,000円かかるのがデメリットです。
また、歯型取りに2回通ったりマウスピースを受け取るために予約したり、複数回診察を受ける必要があります。

メンテナンスが必要

食いしばりで歯が削れる代わりにマウスピースが削れるため、メンテナンスが必須です。
ソフトタイプの場合は半年、ハードタイプでは2~3年でダメになってしまうこともあります。

装着時に違和感がある

上顎の歯型を取ってマウスピースを作ることが多く、装着時に違和感があることがデメリットです。
装着時の違和感から、日常生活において無意識に外したり不快感を得たりすることがあります。

食いしばりがなくなるわけではない

食いしばり用マウスピースは、あくまで歯を保護することが目的です。
そのため、食いしばりを治すことはできません。

食いしばり用に購入したマウスピースが逆効果になるケースとは?

マウスピースによっては逆効果になるケースもあります。

食いしばり用マウスピースは、歯科医院で作成した物であれば問題ありません。
しかし、次の3つのマウスピースを食いしばり用として使うと逆効果になってしまうので注意しましょう。

市販のマウスピースを使ったとき

市販のマウスピースには、お湯で温めて自分で歯型を取るタイプと奥歯だけを固定するタイプがあります。

歯科医院ではなくセルフのため、きちんと歯型が取れないことも多いです。
そのため、違和感から寝ている間に無意識に外してしまい、逆効果になる可能性があります。

スポーツ用のマウスピースを使ったとき

スポーツ用のマウスピースも逆効果です。

スポーツ用のマウスピースは、踏ん張ったり力んだりする場面で発生する瞬発的な食いしばりから歯を保護します。
しかし、ゴム製の柔らかいタイプが多く、すぐに削れて穴が開いてしまうほか、柔らかいため逆に食いしばりの力が強くなってしまいます。

また、歯を覆う範囲が大きいため唾液の循環も悪くなり、虫歯のリスクも高まることもデメリットです。

歯列矯正用のマウスピースを使ったとき

歯列矯正用のマウスピースは食いしばり用とは異なり、薄さはわずか0.5mmしかありません。
とても薄いため、食いしばりや歯ぎしりと相性が悪いです。

矯正中で歯ぎしりが気になる場合は、マウスピースの作成時や次回のメンテナンス時に相談しましょう。

まとめ

市販品やスポーツ用、矯正用のマウスピースを食いしばり用として使用すると、違和感で無意識に外し、破損して逆効果になることがあります。

食いしばりで悩んでいるのであれば、マウスピースはかかりつけの歯医者で診断を受けて作られた物を使いましょう。

歯のお悩みがあれば「四日市くぼた歯科・矯正歯科」までご相談ください。
一般歯科はもちろん、予防歯科や矯正歯科も受診可能です。

矯正歯科では、マウスピース矯正も可能です。

マウスピース矯正では、歯を動かしていく矯正歯科治療システム「インビザライン(マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置)」を使用した治療を行っています。
薄くて透明なので目立ちにくく、取り外しできて毎日の口腔ケアがしっかりできるほか、通院回数が3か月に1回程度と少ない点が魅力です。

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